チョコレートの原料、カカオはどのように栽培されているか知っていますか?
今は沖縄でもハウス栽培されるなど広がってきていますが、カカオはもともと熱帯気候(赤道周辺)でしか育つことが出来ません。
もっとカカオについて知ってもらいたい。そんな思いを込めて、カカオ研究所が共同研究しているベトナムのカカオ農園を事例に、カカオ連載をスタートすることにしました。
カカオは奥が深くて、面白い!そんなカカオの世界へご案内します。
カカオの木は日陰で栽培
カカオの木は肥沃な土壌や熱帯気候で繁栄します。収穫、および加工は、容易に自動化できない労働作業です。その結果、作物は家族経営の小さな保有物としての栽培が最も適しています。
高湿度、わずかに酸性の土壌、および定期的な雨水が最高のカカオ果実を作るためには必要です。カカオは光に敏感で、陰を好みます。この理由から、通常、背の高い木の日陰の下で栽培されます。これらは、他の森林木、または最も頻繁なのは、バナナの木などの果樹です。ベトナム農園では、カシューナッツの下にカカオを栽培することが多いです。
ところ所、高い木がニョキっと生えているがわかりますか?
カカオの木がまだ敏感な子供の頃に必要な、背の高い木々たちです。
この木の下がすべてカカオの森林になっています。
このカカオの木の中はどうなっているかというと・・・
葉っぱの陰の下、木の根本にカカオポッド(果実)がたくさん実っています。
カカオの最も独特な特徴の1つは、花や果実が幹や大枝から直接的に生育することです。植物学的に言えば、これは “カリフラワー” – パパイヤ、ジャックフルーツと同じで、いくつかの種類のイチジクもカリフラワー分類の作物です。カカオは1年中花と果実を咲かせることができます。これらの収穫のタイミングは、それぞれ地域の気候条件によって決まります。
カカオ果実になるまで、長い道のりがあります。
根気が必要!苗の栽培
農家は以下のように種子(カカオ豆)からカカオを栽培することができます。いくつかの農家は、健康な根茎に苗を移植し繁殖させます。そうすることで、より丈夫な苗を作ることが出来ます。
苗は日差しが当たらないようにし、毎日水を与えます。
約6ヶ月後2枚の葉を生育させ、最も健康な苗だけを選びます。
健康な苗は森林に植えられ、慎重に栽培されて、3〜5年間成長してから花が開きます。
花が咲くまで、辛抱強く育てなければなりません。とっても根気のいる植物です。
小さくてかわいいカカオの花
カカオの花は、白くて小さな花です。木の根本にぶら下がって咲いています。
いっぱい花が咲きますが、受粉して実になるのは数個のみ。病気や虫などから無事回避できた実だけが、美しいカカオの実になります。
いかがでしたか?
カカオの実がなるまで、5年以上! 大切に育てられて、体に良い成分たっぷりのカカオに成長します。
次回は、カカオの品種についてです。お楽しみに!