カカオ研究所 cacaoken

レポート

カカオ研究所レポート No.002

2015.01.10

チョコレートのこれまでとこれから… Bean to Barからシングルオリジンへ



あま~い懐かしい思い出

1960年にカカオ豆の輸入が自由化されると、日本にはさまざまなチョコレートが広まりました。明治のミルクチョコレート、ハイクラウンといえば森永、アーモンドチョコレートのグリコ、10円チョコレートといえばチロルチョコ。おもちゃのようなパラソルチョコや、マーブルチョコ、チューブチョコなどなど…
その頃のチョコレートと言えば遠足や登山、そしていつもかたわらにある駄菓子のような存在だったような気がします。

海外のチョコレート

同時期にどんどん広がった輸入チョコレート。1971年にチョコレート製品の輸入が自由化されると、大量生産の安価なものから高価なものまで、多種多様なチョコレートが輸入されるように。特にここ10年で輸入量は1.5倍ほど増えており、一粒500円以上するような高級チョコレートも珍しくなくなりました。

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高カカオの流行

10年ほど前からカカオ○○%というカカオの割合を表記した高カカオチョコレートが販売され一躍大ブームに。今では60%ほどからほとんど砂糖が含まれない99%まで幅広く出回っています。チョコレートについての研究が進み、カカオに含まれるカカオポリフェノールが健康やストレスに効果があるといわれるようになり、この高カカオブームはさらに高まったようです。

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Bean to Bar

そして、ここ数年熱くなってきた新しいムーブメント。それが「Bean to Bar ビーントゥバー」です。これまではブレンドされた原料を工場で加工する大量生産がほとんどでしたが、Bean to Barではその名の通り、豆を仕入れて焙煎・粉砕するところから成形までをひとつの工房でつくる少量生産のチョコレートです。数年前からアメリカで工房が生まれ始め、今では本場ヨーロッパ、そして日本にも。まだ数える程ですが、関東中心に徐々にお店も増えてきました。私たちもBean to Barに出会い、カカオの奥深さに惚れ込んだことから「カカオ研究所」を開くことになりました。カカオ研究所は、九州で初めてのBean to Barの工房です。

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さらに進んだシングルオリジン

さらに、Bean to Barから一歩進んだ「シングルオリジン」。カカオ豆の産地ごとの違いを楽しむ、新しい味わい方です。コーヒーやワインでは以前から当然であった産地や生産農家ごとに楽しむ文化が、遅ればせながらチョコレートの世界にもやってきたのです。
カカオ研究所では、この新しい趣向をみなさまに楽しんでもらいたいと「シングルカカオチョコレート」という各産地ごとのカカオ豆の違いを楽しめるシングルオリジン商品を揃えています。選び抜いた2産地と、毎月新しいカカオが楽しめる月替わり1産地の、常時3種類をご用意しています。
ワインやコーヒーのようにチョコレートも、カカオごとに違う味や香りを楽しみながら、ゆったりとした日々の時間をもてれば、とても幸せなことかと思います。自分だけの豆を探す旅に出るような気持ちでチョコレートを味わい、いつか本当にその豆のふるさとまで旅することを夢みるのも楽しいかもしれませんね。



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