レポート

実はあまりよく知られていないベトナムの基礎知識

2016.01.09
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「なんでベトナムなの?」
そう思われる方がいらっしゃるかもしれません。
普段日本で生活しているだけでは、ベトナムと接点を持つことが少ないからです。

でも、カカオ研究所がベトナムに愛着を持って、皆さんにベトナムについてもっと知ってもらいたいと思うのにはわけがあります。
それは、
  1. フルーティーな酸味のベトナム産カカオ豆に心底惚れ込んだから
  2. ベトナムを訪れ、現地の人の人情に触れ、感動したから
です。

ベトナムには良いところがいっぱいあって、もっとたくさんの方に親しんでもらいたい。
そういう思いから、ベトナムについてのレポートを掲載することにしました。

近年、経済成長を続け、注目が高まっているベトナムですが、詳しいことはあまりよく知られていないと思います。
そこで、カカオ研究所がベトナムの基礎知識をまとめてみました。
これを読んで、いつかベトナムを訪れる際の参考にされてください。


目次
  1. ベトナムの基本情報
  2. ベトナムの経済状況
  3. ベトナムの歴史


1. ベトナムの基本情報



まず、ベトナムの概要をまとめました。

ベトナムは正式名称「ベトナム社会主義共和国」で、そう、今でもまだ社会主義の国なんです。
社会主義でありながら、中国と同様に経済の発展を実現しつつある国です。
地図をご覧いただけるとおわかりになると思いますが、いわゆる東南アジアと呼ばれる地域の東の端に位置した、縦に細長い形をしています。

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昔は北と南で分断された二つの国でしたが、1976年に統一されました。
国土面積は、約33万㎢で、日本の面積から九州を除いたのと同じくらいです。
国土の4分の3が山岳地帯で、平野部が少なく、日本と似た地形と言えます。
人口は約9,250万人(2014年時点、国連人口基金推計)で、実は世界で12番目に人口の多い国です。
首都はハノイですが、南のホーチミンが商業の都市として、国内一の人口を持っています。

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2. ベトナムの経済状況



次に、ベトナムの経済の状況について、簡単に説明します。

前述しましたが、ベトナムは今でも社会主義の国です。
なのに経済が発展してきているのは、中国の改革開放と同様に、社会主義に市場経済システムを取り入れる、ドイモイ政策と呼ばれる政策を推進してきたためです。
外国からの投資も呼び込み、近年急速に経済は成長しています。
今後のさらなる発展が期待されているNEXT11やVISTAの一国としてあげられています。

vietnam001_04出展:外務省ホームページ(「第4章 ベトナム (PDF)」)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/hyouka/kunibetu/gai/aft/pdfs/jk11_04_01.pdf

工業化を急速に推し進めることで、GDPに対する農業の占める割合は年々減少傾向ですが、農業に携わっている人の数は、まだ5割近くと、高い水準にあります。
そのため、農業はベトナムにとってはまだまだ重要な産業と言えます。

vietnam001_05出展:外務省ホームページ(「第4章 ベトナム (PDF)」)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/hyouka/kunibetu/gai/aft/pdfs/jk11_04_01.pdf

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出展:外務省ホームページ(「第4章 ベトナム (PDF)」)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/hyouka/kunibetu/gai/aft/pdfs/jk11_04_01.pdf

主な輸出品目は、原油、衣料品、農水産物です。農産物の中でも多いのは米で、世界で2番目に多く輸出しています。
他にはカシューナッツと黒コショウが世界一位の輸出量を誇っています。
コーヒーやお茶、ゴム、魚製品の輸出も多いです。

日本はベトナムの2番目の輸出相手国です。
輸入の方でも日本からは3番目に多く輸入しており、貿易相手国として日本は重要なパートナーです。

カカオの生産は、世界1位のコートジボワールが年間165万トン(2012年)なのに対し、ベトナムはわずか1万トンあまりです。
生産量は少ないですが、品質の良さに定評があり、世界各国からの支援を受けて、将来的には増産される見込みです。


3. ベトナムの歴史



最後に、ベトナムの歴史についてまとめました。

ベトナムと聞くと、誰もがアメリカとのベトナム戦争のことを思い出すと思います。
その他にもベトナムを占領・支配したり、しようとしたりした国が多くあります。
そのため、ベトナムの歴史は被征服の歴史とも言えます。

「先史文化」
タインホア省の山中で石器が発見されていることから、ベトナムに人類がいたのは、30万年前の前期旧石器時代と推測されています。
石器時代から青銅器文化時代になり、紀元前8世紀ごろからは、鉄器も使うようになりました。
その頃から紀元後2世紀ごろまで、ドンソン文化と呼ばれる文化が続きました。

「中国支配の時代」
当時ベトナムを治めていた南越国を、隣国の強国、漢王朝(中国)が滅ぼし、以降千年もの間、中国の支配を受けます。
この時代に中国から文化的にも大きな影響を受けました。
国の中部にはチャンパ王国、南部には扶南国などの小国も生まれ、交易などで栄えました。

10世紀に入って中国で唐が滅びると、ベトナムでは呉朝、前黎朝、李朝、陳朝と、王朝が入れ替わっていきました。
一時、再び中国の明朝に支配されましたが、民衆が反発を起こし、決起した黎利が、1428年に後黎朝を興しました。
1527年には帝室での争いがもとで王朝が分裂します。
南部を阮(グエン)氏が、北部を鄭氏が支配する時代がおよそ200年続きました。

「仏領インドシナ時代」
1801年、フランスからの後押しを受けた阮映がベトナムの統一を回復します。
阮朝を興し、首都をフエに置きました。
その後フランスからの干渉が強まったことで、1882年にハノイを占領されます。
ベトナムは事実上の植民地となりました。
第二次世界大戦中には、日本がフランスの弱体化に乗じて進駐し、フランスとの二重支配を受けました。
これに反発した地下組織の共産党が、ベトナム独立同盟会を結成し、終戦直後に蜂起しました。
阮朝は倒しましたが、フランスにより再侵略を受けます。
1946年には北緯15度線を境に、北側はホーチミンをリーダーとするベトナム民主共和国が治めますが、南をフランスに支配されます。

「ベトナム戦争」
インドシナ戦争と呼ばれる南北の対立が続いていましたが、終息する前にアメリカが介入してきます(60年代)。
ベトナム戦争は泥沼化しましたが、アメリカ国内で反戦の機運が高まる中、1975年にサイゴンが陥落したことで、ベトナム側が勝利しました。
翌年、ベトナム社会主義共和国が誕生しました。

「現在のベトナム」
その後もカンボジアや中国との紛争が続きますが、1980年代に入って、ようやく国内は落ち着きを見せます。
90年代には中国やアメリカと国交を回復。
経済では改革・開放を推進するドイモイ(刷新)政策を推し進め、近年はさまざまな分野でアジアでの存在感を高めています。

(以上は、主に下記のサイトの情報を基に作成しました。)
歴史 | DTACベトナム観光情報局 – DTAC観光情報局
http://www.dtac.jp/asia/vietnam/history.php


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いかがでしたでしょうか?
知っているようであまり知らなかったベトナムが見えてきたかと思います。
一生に一度はベトナムを訪れてみることをおすすめしたいと思います。
実際に目で見て、肌で感じて、ベトナムの良さを味わってください。


※カカオ研究所では、ベトナムのカカオ農家を応援する仕組みとして、カカオツリーオーナー制度を実施しています。
ご興味のある方は、こちらのページをご覧ください。
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